耐候性ある結束バンドの素材とは

結束バンドはいくつかの素材があり、使う場所やモノなどによって選ぶ必要があります。

たとえば多湿な場所ならば、プラスチック製は適さず、ポリプロピレン製ならば水の吸収が少なく最適です。紫外線に対する耐候性を求めるならば、カーボンを含んだ耐候性ナイロンやポリプロピレンが良いでしょう。この場合でもプラスチックは色褪せと同時に脆く切れやすくなります。この他にも耐熱性や化学薬品に強い素材、燃えにくかったり特殊な環境下で強さを発揮するものなど様々あります。

耐候性の結束バンドに関しては素材ごとに予測寿命が示されており、標準ナイロンよりも耐候性ナイロンのほうが2~3年長持ちします。さらにナイロンには12と66がありますが、12は吸水性が低く耐候性に優れナイロン12の結束バンドならば20年以上も長持ちするとの試算があります。ステンレス製ならばさらに期間は延びます。素材同様に止め方によっても、押し込み式や仮止め式などいくつかの形状があります。

選び方も素材と同じで使う場所や用途によって検討し、素材を傷つけたくないときや締め付け過ぎずに結束したいとき、マジックテーブタイプで楽に着脱したいときなど自由に選べます。私達の身近な場所に結束バンドは使われており、車のボンネットを開ければ見つけられますし、精密機器の中や電気通信機器でも活躍しています。機会があれば一度素材を調べてみると、用途に応じた特性に気づけるかもしれません。結束バンドは強度があれば良いものではなく、作業効率と強度の均衡がとれたものが良いのです。

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