雪国では一晩で数十センチもの雪が積もるため、融雪剤は一般的に利用が行われていると言います。
融雪剤は塩化カリウムなどの粉末の薬品で、太陽の光が塩化カリウムに当たると熱を発生させて降り積もった雪や凍りついたものを解かすことができます。新雪の場合には除雪を行うことで車で走行ができるようになるわけですが、凍りついてしまうと道路はアイスバーンの状態になり、急ブレーキは勿論のこと、僅かなブレーキでもスリップしてしまう、最悪の場合は周囲にある様々な建築物やガードレールなどを壊してしまう恐れもあります。
住宅でも融雪剤を使うことが多いと言われていますが、塩化カリウムは太陽光に当たると雪や凍りついたものを溶かしてくれるので太陽光発電設備の上から使いたいと考える人も多いのではないでしょうか。太陽光発電設備のソーラーパネルは太陽の光が表面に当たることで電力を作り出す装置ですから、ソーラーパネルの上に降り積もった雪があるのでは発電に支障をきたすことになります。
屋根の上に乗り雪下ろしをする方法もありますが、融雪剤を使えば自然に溶けてくれる、発電が可能になるなどのメリットもあるわけです。しかし、太陽光発電設備はケーブルを始め、ケーブルを束ねている結束バンドもあります。これらは塩化カリウムの成分により影響を及ぼす可能性があると言われており、安易に使うとケーブルへのダメージに繋がるなど場所によっては利用することができないケースもあるので注意が必要です。