硬質タイプの配線ダクトが家庭向けの理由とは

一昔前は学校やオフィスなど、OA機器がたくさん設置されている場所に向けて配線ダクトは販売されていました。

ところが今や一般家庭でも10台以上の電化製品を備えるようになってからは、家庭向けの配線ダクトも製造販売されて利用されています。家庭向けの場合は、大掛かりな設置工事を必要としない「外付け式」タイプのものが主流です。配線ダクトには硬質と軟式素材の2種類の製品があり、会社など業務用として軟式素材(シリコン・塩化ビニール)のものが製造されています。

硬質の場合は強化プラスチック製になっており、こちらは一般家庭向けとしてホームセンターでも取り扱われて設置されます。硬質素材の配線ダクトが家庭向けになっている理由は、耐候性に長けているからです。家庭の場合、24時間室温管理がしっかりとなされているところは少なく、夏だと部屋ごとに室温がバラバラになっているケースが多いことでしょう。もし軟質素材のダクトを家庭に設置していると、この気温差によって短期間でダクトが劣化をして割れてしまう可能性があります。

しかし、硬質素材の場合だと0度~80度までの温度差に耐えうる強化プラスチックで出来ているため、大きな温度差が生まれても長期間良好な状態を維持し続けられます。キッチンや浴室周辺など温度だけでなく湿度も高くなる場所では、特に硬質素材のダクトだと電源コードを湿気からも守ってくれるので、積極的に取り付けるのが望ましいといえます。

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